朝電車でバイト先へ向かっていると、途中の駅で明らかにヤンママと解る母とその子供三人が乗ってきた。
俺が詰めれば四人座れる事に気づいてか「すいません」と言って詰める事を要求してきた。
これは俺も友達といたらやることだしなんら悪いとは思わないが、問題はその後起きた。
突如鳴り始めるヤンママの携帯電話。マナーモードにしてないのかよ・・・、と眠気でうとうとしながら思っていたのだが、どうやら電話だったらしくそのままヤンママは電話を取り話し始めた。
「うん・・・、うん・・・、今電車・・・、うんそう・・・、うん・・・うん・・・」
最初のうちに「今電車」という単語が聞き取れたのでさっさと切ってくれるな、なんて考えたのだが、三分経とうが六分経とうが切りゃあしない。
しかも何気に声がでかくて、i-podから流れる音楽も全然聞こえない。
眠いのに眠れないストレスも相まってだんだんイラついてくる俺。
話し始めて十分近く経ったろうか、電波の入りにくい場所らしく、頻繁に電話が切れ始める。それでも相手も電車の中と知っているのにかけて来ているし、ババァも電車の中の癖に電話をとり続ける。
イライライライライライライライラ・・・、イライラがピークに達する。
そしてその後再び電話が切れた時、ババァは言った。横でふざけていた子供にこう言った。
「ちょっとしっかりしてよもう、電車の中なんだから」
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あーもう何でこんな理不尽な事が起きるんだろう、本当信じられない。