極楽とんぼ 山本の復活について
先に言っておくとめちゃイケの山本SPでめっちゃ泣きました。
もうボロボロ泣いた。加藤のセリフと山本軍団の絵でめっちゃ泣きました。
 
今回の演出のうち、ガチな部分と台本な部分があるとして、結局ロンブー淳が言った「山本さんを甘やかしすぎた」ってのが全てなんじゃないかなぁと思う。

山本はメンツがあってプライドがあって頭を下げることも苦手だし、10年前は相当に天狗でやりたい放題で、おそらくは吉本やスタッフの苦言も耳にせず山本軍団でやりたいようにやっていたのだと思う。
そこであの不祥事があって萩本欽一がいて被害者がいて。
当然山本圭壱本人がやったことは純然なる犯罪であり、それは看過できるものではない。
そういう背景をもとに、じゃあ今後どうするか、となった時に、当時の山本圭壱の態度やら何やらを鑑み、更に萩本欽一の声の大きさやそれに扇動されうる視聴者のリスクを取れない吉本はああいう形で山本と縁を切った。

まぁここまでは順当だなと思う。
板尾創路の件を比較に出されることが多かったように感じるけど、DT松本人志の松本や遺書を読む限り、当時の板尾創路に関しては同情的な意見が多かったよ うに思うし、あまり世間の風評に流されない、所謂ビートたけしのFRIDAY襲撃事件に代表されるような尖ったやつがいてもいいじゃないか、面白けれ ば、って土壌がまだ許されていた時代に思う。
それに加えて恐らく板尾創路は素性と言うか芸人としての態度が山本圭壱と比較してクリーンであったのではないかと想像される。
さらに言えば当時天下人であったDTが必要であればバックグラウンドである吉本は金勘定の結果として許容せざるを得なかったのではないか。

で、で、で。
今回の番組について。
流れとしては
①番組冒頭に山本圭壱をテレビの表舞台に連れ戻すと岡村が言う。
②岡村が今まで山本から謝罪がなかったから殴ったる、と言う。
③加藤のもとに行き現状を説明、加藤はワンマンライブを復活させたいと言う。
④山本の現状をドッキリ形式でめちゃメンバーでのぞき見する。
⑤山本にめちゃからの招待状
⑥山本に対する説教や現状理解を促す
⑦ボケ
の流れ。

でね、まぁ恐らく①にたどり着くまでなんだけど、番組でも何度も何度も何度も相当語られているように、恐らくめちゃくちゃな数の関係者のコンセンサスを取っている、これは間違いない。
誰が発起人なのかはわからない。
岡村が言い出したのかもしれないし、番組が言いはじめたのかもしれない。加藤かも知れない。
ひょっとしたらめちゃスタッフの中で山本の復帰を望んでいた人がいたのかもしれない。
どちらにしろ、今まで山本が復帰することに関しての絶対的なハードルもとい障壁があって、それがクリアされたから動いたのだろうと言うのがフツーに考えた個人的な結論ではある。

それをクリア出来た理由が何であるのか。誰かの人事異動、所謂政治的な問題なのか、被害者や萩本欽一などに了承を得ることができたからなのか、それともめ ちゃイケの打ち切りが見えているために、あえて色々な問題を無視したのか。まあどれかは判らないけど、ここにあるどれかが間違いなく関わっていて、その複 合的な要因であることもまた間違いないのではないかとは思う。

そして、いよいよ番組は動き出す。
現在の山本の姿を写したりなんなりするわけです。
ただ個人的にはパチンコ店における"DQN"の振る舞いは嫌悪感しか抱かなかった。
めちゃイケ視聴者かつ山本を知っている世代は恐らく30代以降。
社会人を経てああいった"DQN"言い換えればモンスターに少なからずストレスを感じたことがある世代なのである。
これを山本に対する共感ととるか、それとも視聴していて不快と取るか。
この辺りの判断が甘いこと、これこそが現状めちゃイケの没落に繋がっている理由に他ならない。

その後の江頭による勧善懲悪的なポジジョンは10年前のテレビなら許されるんだろうけど、今のテレビでどれだけ共感する人がいるのか、という疑問が残った。
当然加藤に対する江頭の恩に関しては素敵なことだな、とは思えたのだけど、その前の土台としては俺は評価できない。
また、山本がそれだけ苦しんでいるんだから、と言う”禊”であるとしてももう少し頭を使っても良いのではないかなぁというのが個人的な意見である。

山本がめちゃメンバーと対面する。
その時の山本を見ているに、プライドであったり個人的な思想であったり、やはり山本に罪の意識というか、なんというか重責に対する対応が下手な人なんだな、と言うのは間違いがなさそうで、山本にもっと罪悪感を持ってもらうという番組からの提案は概ね正解なのかなと感じた。

山本がヘラヘラ登場したことは(パチ屋での演出からそうなった事が考えられるとはいえ)、何の説明もなく、10年の空白を作り被害を蒙り岡村が鬱でダウンするくらいにしっちゃかめっちゃかになった番組メンバーはとても看過しがたいものであった事は想像に容易い。

説教タイムが始まり色々山本が言うのだけど、ここで個人的に感じたのは、山本は美人局的に騙された、俺はそりゃあ良くないことをしたけど、薬をやったわけ でもない、いつか誰か拾ってくれる、それをわかってくれる人がいる、そういったちょっと甘い考え方に根付くようなシーンが散見された。
結局この自分に対する甘さを隠せないあたりが山本の本質なのかな、と感じた。
番組として取り繕うとかそういった雰囲気を非常に感じたうえで、更に自分のプライドで汚い部分をマスキングするような若さがまだ残っているように感じた。その若さゆえの対応が空白の10年を作ったにも関わらずだ。

ただ、ここで被害者である女性に土下座をした山本の姿は、なんというか心に非常に響いた気がする。
俺に響いても被害者女性がどう思うかは全くわからないのだけど。

その後岡村がボクシングで山本を殴り(これはまぁ既定路線として当初描いたものなのだろう)、加藤の山本に対する説教が始まった。
加藤は色々考えてこのセリフを生み出したんだろうな、どうやれば世間に許してもらえるか、いや少なくとも受け止めてもらえるか非常に考えたのだと思う。
そこから出た言葉を聞いているだけで、そして山本軍団を見ているだけで涙が止まらなかった。

結局見栄がありメンツがあり、意地があり、現実に向き合わなかった山本がそこにいるのだ。
涙が止まらなかった。

山本軍団に支えられた皆が今は山本を支えていた。
支えながらもTOPに据えていた。
それにより山本はメンツを気にし、また復帰の時期が遠のいてしまっていた。
冒頭に書いた、ロンブー淳が言った「山本さんを甘やかしすぎた」に答えが帰結する。

今回のことは一芸能人の不祥事であり、自分にそれほど影響が及ぶことではない。
ただ、近しい出来事で言えばそこらじゅうで毎日のように起こっていることだ。
上司がミスをして、部下はフォローをする。
上司が悪いのは明白でも、メンツを気にした上司は謝れない、部下もそんな上司をフォローする。
駄サイクルである。

それでも最後の極楽とんぼとしての喧嘩は、俺を笑顔にしてくれた。
それが全てなのだ。
恐らく山本はバカで不器用な面が非常にでかい。
場合によっては再犯というか何かしらのトラブルを起こすかもしれない。
そうならないように彼を守るのは彼が今まで守ってきたものであるのだ。
そこに涙が止まらなかったのだ。

最後に、めちゃイケの演出過多を良く叩く人がいるが、めちゃイケはヨモギダ少年愚連隊から何からああいった演出、熱さをウリにする番組である。
現代のなんでもガチンコ社会(言いすぎかもしれないけど)ではクサく感じる部分も多いのだろう。
実際、私自身も今はほとんどめちゃイケを見る機会はない。
それでも、それでも山本が戻ってきたことは嬉しいのだ。
新しい波があって、めちゃモテがあって、めちゃイケがある。
私が高校生くらいの頃だ。
10歳ほど歳の上の彼らは瞬く間にスターダムにのし上がった。
自分たちの未来がそこにあるように私たちは思ったのだ。
身長は小さいけれど、動けばキレッキレで奇跡を起こす岡村さん。
それを筆頭にみんなが一丸となっていた。
岡村に負担がかかりすぎて頭パッカーンはあったけども。
ネットが普及し切る少し前、彼らを観て私たちは育った。

めちゃイケが打ち切られない理由があるとしたら、恐らくそれはひとつ。
今の上層部がめちゃイケでフジテレビを肯定してきたからだ。
スクラップアンドビルドとは言えば易いが行うのは簡単ではない。
めちゃイケを打ち切れば今までののフジテレビをほぼすべて否定することになる。
コメディと演出と涙。これを否定する勇気がフジテレビにどれだけあるのか。

とりあえず、まずは極楽とんぼとしてのライブ活動が再開されることを祝いたい。
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by emporfahren | 2016-07-31 22:08 | 現実 | Comments(0)
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